衆院議院運営委員会は9日午後の理事会で、13日に本会議を開き、2兆円の定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案と関連法案を採決することを小坂憲次委員長の職権で決めた。与党の賛成多数で可決、参院に送付される。民主党は「給付金の議論が不十分」と反発、参院審議には当面応じない方針。採決では、給付金への不満がくすぶる自民党内から造反者が出る可能性もあり、今国会は最初のヤマ場を迎える。  衆院議運委に先立ち、衆院予算委員会は理事会で、13日に2次補正の締めくくり質疑を行い採決することを決めた。財務金融、総務、国土交通の各委員会も理事会などを開き、定額給付金などの財源として財政投融資特別会計から4兆円を一般会計に繰り入れる特例法案などの関連法案を、同日中に採決することを決定。いずれも本会議に緊急上程され、可決される運びだ。  これに対し、民主党は9日午後、党本部で小沢一郎代表らが出席して幹部会を開き、2次補正への対応について(1)13日の衆院予算委と本会議には出席し、採決直前に退席などして抗議する(2)参院での審議は当面拒否する−ことを決めた。